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志人が変名「TerraVerde」名義による全編英詩の壮大な物語 “FATWOOD” TerraVerde alias sibittを発表

志人の変名「TerraVerde」名義となる”洋題 “FATWOOD” 邦題 “ファットウッド ” 初回盤限定生産CDが完成。

現在に至るまで、日本語の表現に重きを置いて詩作活動を行ってきた志人であるが、
TerraVerde(志人の別名議)では英語と若干のフランス語により全編の詩が構成されているという言語表現の新たな可能性を秘めた音源である。
今作は志人自身初となる全編英詩による壮大な物語”FATWOOD”を根幹とし、
“FATWOOD”第一章/第二章/最終章の三編のバックトラックは志人自らがピアノ演奏や土笛演奏に独自のプラグイン処理を施したサウンドプロデュースも手懸けている。
2018年に志人/玉兎名義で発表された「映世観-うつせみ-」にてその世界観を支えたdj aoが今作でも「”Cardiac Pacemaker/ 心臓ペースメーカー”」「 “Mon Amie -Me We-/ 友 -虹を捜す者達-” 」にてtrackをプロデュースし、志人(Terra Verde)の英詩に彩りを施し、聴者を未曾有の体験へと誘う。

本アルバムにはSpecial Episodes として志人/玉兎名義での日本語詩の新曲「懐胎/解体」や志人自身の演奏によるピアノ楽曲も収録されている。
初回限定盤CDには全曲の歌詞と志人自身による解釈の英詩の日本語翻訳が追記された歌詞カード16Pが封入されている。
同時発売で”Inverted Tree-逆立ちの樹-” Tシャツ(限定生産)Design by TerraVerde alias sibitt も予約開始。

” 向こう見ずな冒険心に火を焚べる天然の着火剤「FATWOOD/ファットウッド」
挑戦する事を怖れるな 体感せよ
これは耳で聴く 脳で読む 心に沁みる壮大な映画であり
ひとひらの人生の体験である “

 

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◼︎“FATWOOD” Terra Verde alias sibitt 作品レビュー by 穴あきアナライザー
 
今作は志人の表現活動の中ではじめての全編英詩の楽曲群で構成されていると聞いて、私は驚きを隠せなかった。
彼にいったい何があったのか? 日本語表現の極みまで探求していると思われる志人が何故に他言語での表現に挑んだのか?
そこら辺は特典ポストカードに封入されている”Anatatome 特設”TerraVerde alias sibitt”インタビューページで本人を直撃インタビューしているのでお楽しみ頂きたい。
 
本作品を聴かせて頂き、Terra Verdeの詩世界に触れる事で、日本語では出来なかった詩の内容や、より壮大なテーマに踏み入ったTerra Verdeの思惑を英語が堪能ではない私でも少なからず理解出来たと思っている。それは英詩の意味を理解する以前に、TerraVerdeの念の様なものを感じ取ったという方が正しい様な気がする。
同時に今作は、バイリンガルやネイティブスピーカーでは逆に困難な、ある種のストレンジャーが醸し出す独特な英語の言い回しや発音、発声方法にも新たな可能性を見出している一作であると思わされた。又、日本語と英語を両方使い巧みにRAPするバイリンガルラップとは完全に異なり、Terra Verdeの作品においては99%が英詩で構成され、1%の日本語詩は、わずか「真言」と「まんまる」というフレーズのみ使用されている。TerraVerdeにおいても、志人においてもその表現の根底に必ず共通してある部分としては、“マコトのコトバを唱える”と言う部分なのではなかろうか?
又、時という概念や自我をも超越した”FATWOOD”は現実世界での出来事なのか、はたまた夢の中での物語なのか、定かではない遥か雲を掴むようなストーリーであり、
Terra Verdeはまさに今作で我々にありありとその雲を掴んで見せてくれるのだ。
 
かつてはバックパッカーでアジア放浪に明け暮れた老婆心を持つ旅人であり、その身一つで廃れたコミューンのトレーラーハウスを転々としたり、redwoodやフンボルトベイで野宿を経験していた志人が旅の道中で「Heaven`s恋文」や「アヤワスカEP」を世に産み落とし、より深い精神世界へと潜り込んだ果てに生まれた「発酵人間」があり、その先には旧友とアブストラクトの境地に再び立ち、近年数々の作品を世に残してきた。
“FATWOOD”はその志人の果てしなき表現への探究心が辿り着いた一つの着床点であり、志人の表現の旅路の新たな門出を想わせる。
 
見よこのゴアギルを想わせるかの様なトランシーなアートワークを! 志人がこの様なデザインを起用するとは驚愕である。 
いいや、これは志人ではなく、紛れもなく彼の中で生き続けてきた”Terra Verde” の作品なのだ。
 
いつだって我々はSTAND BY MEの様なTreehouseの隠れ家が欲しくて、グーニーズの様な仲間に憧れて、大人になんかなりたくなくて、子供のまま、ハンモックに揺られていたいのだ。
子供心と夢見心、それを失いたくはないはずだ。 いつか観た青春のワンシーンが未だ尚私の脳裏には深く刻み込まれている。
亀の甲より年の功は勿論の事ではあるが、永遠に若くいること、それは?
 
その永遠の問いかけに対して
 
“Keep learning ,Soul Searching =Forever Young”とTerraVerdeは諭す。
 
 
作品の内容全てを公開する事は出来ないが、まずこのCDに付属している歌詞カード16pを読むにあたり、膨大な文字量に目が眩む。
やはり志人であろうとTerraVerdeであろうと、一曲一曲に込められた言語情報量が凄まじい事に気付かされる。
本人曰く、「英語から先に来た詩なので、先に英詩を描き、後に和訳しました。」ー とのことである。
なるほど、この壮大な世界観の構築に日本語が先にあったわけでは無い事にも驚かされる。
これは歌詞カードを読めば分かる事であるが、1ページ両開き左側に英詩、右側に日本対訳が書かれている。
対訳に関しても、志人自信が手懸け、非常に味のある対訳となっている。
英詩を読み、対訳を読み、読解を深める。そんな楽しみ方も出来るのがとても嬉しい。
英文法的には、もし赤ペン先生が居たら添削で十分に引っかかってしまう部分も多々ある。
しかし、英詩ならではの言葉の響きや日本語では成し得なかったであろう直接的表現の数々やブロークンポエットに引き込まれ、
いつしか”FATWOOD”は、ただの一編の物語ではなく”壮大な詩”なのであるという事に気付かされる。
「英語としてはおかしい部分が多々あると思います。しかし意味よりも想いが先にあり、体験こそが重要だと思い挑みました。」ー と作者は語る。
間違いを怖れずに挑戦している姿に強い勇気を感じずにはいられない。
そうなのだ、本作は向こう見ずな挑戦と冒険に満ち満ちた人生の醍醐味を我々に思い出させてくれる作品なのである。
 
アルバムの内容は英詩の壮大なストーリー” FATWOOD/ファットウッド “がアルバム全体の根幹を支え、
時にアナザーワールドへ導かれるようにしてdj aoのBeatミュージックとTerraVerdeの独特な英詩フローと様々な声色が縦横無尽に旅を誘う。
しかし、その世界も根幹の”FAT WOOD/ファットウッド”に飲み込まれ、包み込まれる様にして物語の重要な一場面として絶妙な異次元空間のガイダンス的な役割を構築している。
 
主人公は誰なのか? 私なのか? 沼地で出会った麻縄を手にした髭もじゃの老人との出会い、 ハイペリオンツリーの木登り体験、
精巣の中の子供の声、樹の声、、母の声、父の声、、、何者でも無い遥かな声、、、
 
本作品は登場人物の豊かな個性を存分に引き出したTerraVerdeの様々な声色も楽しめる事が出来る。
 
Special Episodes として志人/玉兎名義とdj aoの新曲「懐胎 解体」(日本語楽曲)や志人自身のピアノ演奏曲も収録されている。
日本語の楽曲は志人節の炸裂した「懐胎/解体」では、命を”頂く”という事は如何なることなのか?を獣達の死を目撃する当事者として切実に物語っているパートにも志人の死生観が現れている。
実生活と人生の体験から生まれた詩の数々と、「いただきます」「こ馳走様でした」と人は命に感謝し、弔い、”生きること”のすぐ傍にある”死すること”を噛み締める。
命を咀嚼する事を我々は今一度本曲を聴いて考えさせられる内容となっている。dj aoの楽曲のアカシックレコードを再生するかの様な美しい楽曲にも心を奪われる。
 
作品を聴き終えて、今作は志人自身が元来やってみたかった世界観の一つの完成系なのではなかろうかと思えた。
サウンドプロデュースも自らが行うことで、より作者自身の心を読み取ることが可能となり、そのサウンドもジャンル分けし辛い領域に在る。
ますますこの志人と言う表現者の底知れなさを感じずにはいられなくなった。
 
 
因みにタイトルの”FAT WOOD/ファットウッド”とは、太い木と言う意味の他、
枯れた松の木の松脂(松ヤニ)を多く含んでいる部分のことで、松脂の油分でよく燃え、天然の着火剤として知られるそうだ。
「本編ファットウッドの物語の中で”松脂の如く凝縮された生き方の哲学”が語られているので、タイトルをこう名付けた」とTerraVerdeは語る。
そして、枯れても尚、ファットウッドは腐ることが無いという。
樹々が生きているうちに経験した事が凝縮されているのかも知れない。
それは我々人類にどの様な哲学を齎してくれるのであろうか?
 
ではお楽しみ頂きたい。
 
” 向こう見ずな冒険心に火を焚べる天然の着火剤「FATWOOD/ファットウッド」
挑戦する事を怖れるな 体感せよ 
これは耳で聴く 脳で読む 心に沁みる壮大な映画であり 
ひとひらの人生の体験である “
 
 
                               ——– “FAT WOOD/ファットウッド” レビュー by 穴あきアナライザー